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雑食女の気まま暮らし

Twitterより多少文字数の多いひとりごと。

『世界から猫が消えたなら』は、佐藤健ではなく濱田岳が泣かせにかかってくる

2016年最も泣ける映画、と謳われている『世界から猫が消えたなら』を観てきました。

感想としては、とても温かい映画で泣けました。それなりに。

でもたぶん私、2016年中にもっと泣ける映画に出会えると思う。

その程度だなー。

モニター観賞会でかわいらしい女性たちが号泣しながら『涙が止まりません』やらなんやら言っているのを見て、すこーし期待して行ったのですが

なんかちょっと思ってるのとは違いました。残念。

良い映画を観て流れる涙は、自分の中の汚いものが流れ出して自分自身が浄化されていく気分になるので

基本的に映画館では泣くのを我慢はしません。

同行者がいるとどうしても泣くのを我慢してしまうので浄化されるどころか逆にストレスが溜まってしまいます。

泣くのを我慢するって、結構なストレスなんですよね。だから私は映画は絶対一人で行きたい派です。

お話が横道にそれました。以下ネタバレ含みます。

セリフはニュアンスです。

 

 

原作は、2013年に本屋大賞にノミネートされた川村元気さんの小説だったんですね。

脳腫瘍で余命わずかと宣告された主人公の前に、突然悪魔が現れ

「世界からひとつものを消す。その代わりに君は1日の命を得られる。」

なんて取引を持ちかけてくる。

ただし、世界から何を消すかは悪魔が決めるし、それは主人公にとってもとっても大切なものばかり。

でも、それらがどうしようもなく大切なものだったなんてことは無くしてから気づくんですよ。

大切なものが無くなっていくことで、自分のいるこの世界がいかに愛にあふれていたかを実感していく、そんなお話です。

 

 

さて、自分の命と引き換えに無くなってしまうのは電話 、映画、時計。

結論言っちゃうと猫は消えません。猫が消える前に、「猫は消さない!!」ってなるから。

もっと言っちゃうと、電話も映画も時計も一度はなくなる(描写がある)けど

最後はちゃんと元通りの世界です。

今回消したものたち、身近な人との思い出や出会いのきっかけになったものばかりなんです。

ものが無くなれば、当然ながらそれにかかわる思い出も消える。

 

私が1番涙したのは、世界から映画が消える直前の濱田岳の演技。

「あいつに映画を選んでやることが俺の役目なのに、

見つからない、さっきから探してるのに見つからない」

そういいながらDVDの棚を引っ掻き回すシーン。

お互いに映画が好きで、タツヤ(濱田岳)がいつも主人公(佐藤健)に観るべき映画を選んであげてた。

映画は無限にあるから、だから俺たちの関係も終わらない

そう思ってたのに、

最後なんだ、最後に観るべき映画教えてよ

なんて突然言われてからのこのシーン。

私、このシーンのためだけに1,800円払えるわ。

 

ものが消えることで人との思い出や出来事が無くなるというのなら、

もっと過去から歴史は変わって下手すれば主人公はそもそも生まれていないのではないかと考えてしまったけれど(タイムリープもの大好き)

この映画はそこは考えずうまいことファンタジーな世界観に溶け込ん

愛にあふれた主人公の人生見守るのが良いようでした。

 

 

『世界から猫が消えたなら』(2016年/日本/東宝)

監督:永井聡

脚本:岡田恵和

出演:佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、他